レーシックの問題点

合併症

レーシックは角膜を手術するため、患者個人による差異はあるものの、合併症が伴う場合がある。中には深刻な合併症となる場合があり、後遺症として残る場合もある。

良い条件の患者に有能かつ経験豊富な医師が手術を施した場合、深刻な合併症の起こる確率は1%未満と言われる。 消費者庁は2013年12月4日、事故情報データバンクに登録された情報に基づき、安易なレーシック手術を避けるよう注意を呼びかけた。

事故情報データバンクとは消費者庁が国民生活センターと連携し、関係機関から事故情報や危険情報を収集し、事故防止に役立てるためのデータ収集・提供システム。

この注意によれば、2013年11月8日までに登録された情報のうち、レーシック手術を受けて危害が発生した件数は80に及んだ。

最も多かったのが過矯正による遠視と頭痛、吐き気などによる体調不良だった。

その他、乱視、光をまぶしく感じること、ドライアイ、目の痛みが含まれていた。

重大な身体被害に至った事例としては、手術直後から2カ月間、目の表面に激しい痛みがあり、寝たきりの状態に至った40歳代の女性の例がある。

深刻でないものを含めれば合併症の起こる確率はもっと高い。

手術による合併症で最も多いドライアイは深刻な合併症には当たらないが、American Journal of Ophthalmologyの2006年3月の発表によれば、レーシック後6か月の術後治療期間の後にドライアイに罹患している割合は33.36%である。

アメリカ食品医薬品局のウェブサイトによれば、このドライアイは、後遺症として残る場合がある。

人工涙液や涙点プラグなどが必要になる例もある。

手術前の屈折異常の度合いにより、術後に、暈(かさ)が見えたり、ものが二重に見えたり、コントラストが低下したり、グレアが現れる場合がある。このため、一律の基準で手術を施すのではなく、個々の患者ごとに状況を判断し、手術を行うことが重要であると言われている。

以下は、その他に報告されているレーシックの合併症の一部である。

角膜感染症

レーシックは角膜を手術するため感染症を引き起こす場合がある。屈折矯正手術に伴う角膜感染症の発生頻度は5,000例に1例程度とされる。

通常、レーシックを行う場所では、手術道具の消毒等が徹底的に行われているが、2008年から2009年にかけ、東京・銀座にある眼科でレーシックによる近視の矯正手術を受けた患者67人が、感染性角膜炎などに集団感染していたことが判明した。

中央区などによると、2008年9月から2009年2月にかけ、「銀座眼科」でレーシック手術を受けた患者639人のうち1割に当たる67人というかなりの高い割合で感染性角膜炎などを発症し、うち2人が入院。

レーシック手術に適応するかチェックせず即日に手術を行うなどずさんな事前検査の体制や、日常的に手術室が待合室から見えるほど衛生的に隔離されておらず、また医療機器の滅菌消毒が不十分だったことが集団感染の原因と見られたため、2009年2月に入って3回の立ち入り調査が行われ、2010年12月7日に元院長が業務上過失傷害の容疑で警視庁に逮捕されるに至った。

引用元:wikipedia レーシックより


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